こんにちは!
空間と心を整えるインテリアコーデネーター
Atelier Key✳︎coco です^^
『ザ・プリンス京都宝ヶ池』が見学できる
館内ツアーに行ってきました。
館内ツアーでは、建築家によってデザインされた、
脚線美の家具が置かれたスイートルームの客室や
村野建築が色濃く残る宴会場「ゴールドルーム」、
日本庭園に建つ数寄屋建築の茶寮や、中庭など、
ホテルの外観、ロビー、ホテル内のバーまで、
ホテルのコンシェルジュさんが丁寧に、
解説しながら案内してくださいました。
その前に、少し説明を。
ザ・プリンス京都宝ヶ池は、1980年代初頭に
村野藤吾さんが設計されました。
村野藤吾さんは、日本を代表する建築家で、
独自の柔らかな曲線美と自然素材を活かした
有機的なデザインが特徴です。
伝統的な要素を取り入れつつ、
新しい時代の建築を追求し、
日生劇場(東京)やフェスティバルホール(大阪)、
ヨドコウ迎賓館(兵庫)、大阪新歌舞伎座(大阪)、
宝塚ホテル(大阪)、そごう百貨店(大阪)、
など、他にも数々の名作を生み出されています。
そして、ザ・プリンス京都宝ヶ池を設計したのは、
なんと!彼は、晩年の90歳前後の時でした。
そのお歳でも、自然と建築の調和を追求する姿勢や
独創的なデザインへの情熱を失わず、
ご活躍されていたようで本当に素晴らしいですね👏
私もまだまだ若造の域。気持から入れ替えねば💦
ザ・プリンス京都宝ヶ池は、京都の豊かな自然環境
と、調和するデザインが求められました。
周囲の景観や四季の移り変わりを取り込むため、
建物を円形のフォルムで設計し、すべての客室が
宝ヶ池や庭園を望めるよう配置しています。
細部までこだわり抜いたデザインは自然との共生を
意識しつつも現代的な快適さを備え、
訪れる人々を魅了する空間を実現しました。
とのことです。
(Chat GPT君、ありがとうございます👏)
さてさて、前情報はこのくらいにして、
紅葉の綺麗な京都の景色と共にお届けしますね。
まずは外観から。
じゃん!!

これは、車からホテルに入る入り口になります。
正面に四角いシンプルでモダンなフォルムの塔は、
奥に見えるホテルの円形フォルムと対比を成して、
とてもかっこいいですよね♡
この塔が無くて、円形のホテルのみだと、
なにか少し物足りなく感じませんか?
四角い塔が建物の外観のアクセントになっていて、
ホテルの建築全体を調和させています。
そして、この塔は、
単なるシンボルだけでなく、役割もあります。
さて、なんでしょうか?
それは、煙突なんです!
ボイラー設備や厨房など、建物内部の施設から
排気を外部へ効率的に排出するための
機能的なものでもあります。
素材も自然素材の石材なので、温かみもあり、
重厚感もありながらも、モダンな印象を
ホテルに与えています。
そして次は、初期のころのエントランス部分です。

近くに駅が出来てからは、
エントランスは駅の方面に変わり、
現在は、ティールームになっています。

この写真は、旧エントランスから新エントランスを
見たところです。
大理石調の床と柱が美しいですよね。
私は旧エントランスがとても気に入ったのですが、
それは、このドーム状に広がった窓から見える
この美しい借景です。

どうですか?すんばらしく美しくないですか??
ちなみに今のエントランスはこちら。
中庭がパノラマのように見えて、これも美しいです。

ホテルのエントランスには、上の写真にあるように
シンボル的なモニュメントが入口正面に
置いてあることが多いのですが、
旧エントランスには、それがありません。
でも、それに代わるものがあるらしいのです。
わたしはてっきり先ほどの借景だと思って
いたのですが、違いました。
それはこちら!

旧エントランスから入ると正面に見える、
エレベーターホールの窓です!
これも中庭を借景として、窓から見える景色が
大きなアートのように、
目が行くように設計されています。
日本の移り変わる四季の美しい景色は、
時にはアートより、目に楽しいものになります。
そしてエレベーターの扉を見てください!
丸が重なったデザインで、すごくかわいいです♡


これはアコヤ貝を使ってデザインされたものです。
自然素材を建築に取り入れて、温かみも出ています。
そしてエレベーターのボタンもきちんと
丸でデザインされています。本当に細部にまで、
こだわった建築家だったことがわかります。
そして、エレベーターの中の天井です。

間接照明になっていて小花のようなデザインからも
優しく光を通していて、キュンキュンします♡

エレベーターの中には、村野さんがデザインした
椅子が置いてあります。温かみのある木を使い、
座面の色もエレベーターの扉と調和しています。
ホテルは、全体的に格調高いデザインの中にも、
温かみのあるデザインもあり、こだわった素材、
そして数ある仕掛けも随所に見られます。
お客様をお出迎えして、おもてなしをし、
と同時に、お客様のくつろぎの場でもあるホテル、
という場所にぴったりです。
ご紹介したいところが満載過ぎて、
すごく長くなってしまいそうなので、
今回はこのくらいにしたいと思います。
また、続きの〈後編〉をお楽しみに♡
最後まで読んで頂きありがとございました。
Have a nice day !!
つづきの〈後編〉はこちら⇊

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